プロレスはヒーローショーではない。観客との真剣勝負である。時にはレスラーが生きざまを晒し、観客の共感をもらって闘う。
プロレスラーはリングで向き合う相手と闘う。ただ対戦相手に勝てばいいのでなく観客の共感や憧れなども得なければならない。そこが格闘技との最大の違いであり、プロレスの難しさや奥深さである。
観客の支持を得るためにプロレスラーは時にかっこ悪い生きざまを晒したり、やられてから這い上がる姿を見せる。そこに観客は共感し、自らを重ねることもある。
プロレスはヒーローショーのように勧善懲悪の世界ではなく、感情が複雑に入り交じる世界である。また支持を得て生き残るため観客との闘いでもある。