選手へ感情移入できるエンタメ
プロレスは選手へ感情移入ができるスポーツエンターテインメントである。生きざまをさらして闘う姿へ共感し、そこへ自らの感情をこめて選手を一生懸命に応援する。
負け続けても終わりではない
たとえば、IWGPヘビー級に8回挑戦し8連敗した新日本プロレスの後藤洋央紀選手。ふつうならそこでキャリアが終わってしまい、這い上がれないと思うだろう。しかし、後藤選手はそれでも這い上がっていく。その姿を自身に照らし合わせて後藤選手を応援し続けるファンもいる。彼がいつかIWGPヘビー級を戴冠する姿を思い描いて応援している。
物事が変わるのは一瞬だ
また、新日本プロレスのYOSHI-HASHI選手はキャリア12年目ではじめてベルトを手にした。それまで数多くの挫折を味わいながら、物事を変えようともがき続けていた。彼の決めセリフである「物事が変わるのは一瞬だ」は確かにその通りだが、一瞬で変えるためには長い準備期間がいる。その準備期間こそ、数多くの挫折であった。
挫折をみせる
世の中は成功体験ばかりではない。数多くの挫折があってこそ成功体験が存在する。それをみせるジャンルこそ、プロレスなのである。そして今日もプロレスラーの生きざまを見て、挫折から這い上がる。