2.9次元ミュージカルとして展開された「ひらがなまっする」
プロレスの無限の可能性を感じさせ、とても面白かった。
2.9インテット(グラップリングルール)とプロレスラー
2000年代、主に新日本プロレスが総合格闘技へ歩み寄りプロレスの「格闘技化」が進んだ。結果はプロレスラーの弱さが目立ち、その道へ進んだ新日本プロレスは没落していく。
今回、なぜプロレスラーが格闘技色の強いグラップリングルールで闘いそれを見せたか。それは、プロレスラーが強いこととなんでもできることを示したかったのではないだろうか。
今回のひらがなまっするに出演した選手が多く所属するDDTプロレスではプロレスラーがお笑いからシリアスまで様々なことにチャレンジしている。そこは強さというよりレスラーの万能性が強調され、強さを示すという試みはあまり行われなかった。
よって、グラップリングルールにより強さを示すとともにミュージカルにチャレンジする姿を見せることでレスラーがなんでもできることを改めて示している。
新しいファンサービス
純烈が新しいファンサービスとして提案した「オンラインラウンド」
ひらがなまっするではレスラーが直接ツイートに対していいねをすることにしていた。これは直接ファンとレスラーが触れ合えない今のご時世において新しいファンサービスとなるのではないだろうか。
今回のひらがなまっするはプロレスラーの強さと万能性、そしてプロレスが持つ可能性を示した興行であった。前回のひらがなまっするとは明確に違うテーマがあり、よかった。