東京女子はこれが初観戦であり、スカッとした気持ちとなった。
女子プロレスのファンは変態という偏見があったが、選手の闘う姿を見て考えを改めた。等身大の選手が成長していく姿を見ることができるのは親戚のおじやおばが甥や姪の成長を見守るのと同じ構図であり、ファン冥利に尽きる。
激しく闘い、そして散る
第5代インターナショナル・プリンセス王座決定トーナメント準決勝
第3試合 乃蒼ヒカリvs舞海魁星
第4試合 中島翔子vs上福ゆき
乃蒼選手と上福選手がそれぞれ決勝進出を決める。
乃蒼選手がブリザードスープレックスの使い手であることをここで初めて知り、驚いた。ともにとても激しい試合で勝利への意気込みを4選手から見る。
ルールが目まぐるしく変わるものの
WPスイッチ式ランダムルールマッチ
はじめは「安全デスマッチ」やDDTの大社長と坂口選手が途中で現れたりとユルい試合だったが、ラストウーマンスタンディングマッチとなってからは激しい試合となった。ルールが変わるのは見ている人の混乱を招きそうだったが、その都度リングアナから説明がありわかりやすかった。
カッコよかった上福選手
第5代インターナショナル・プリンセス王座決定戦トーナメント決勝戦
第8試合 乃蒼ヒカリvs上福ゆき
両者2試合目となり疲労が目に見えていた。しかし、王座にかける意地が見えた激しい試合だった。
乃蒼選手は上福選手のフェイマサーをなんとか避けようとしていたが、上福選手のトラースキックとドロップキックによる畳みかけをくらいダイビングフェイマサーで3カウント。
試合後、ベルトを手にした上福選手がポーズをとっていたが、かなり様になっておりカッコよかった。
悲願のタッグ王座獲得
プリンセスタッグ選手権
第9試合 王者組 白昼夢(辰巳リカ、渡辺未詩)vs挑戦者組 爆れつシスターズ(天満のどか、愛野ユキ)
爆れつシスターズの二人は王座を獲得したことがないことは試合前のVTRで把握。どこまで挑戦者の二人が頑張れるかと見ていた。試合は王者組の白昼夢がリードし、爆シスは押されていたが終盤からの畳みかけで逆転し見事に王座獲得。
爆シスの二人は決して上背のあるとはいえず、小柄な選手なのだがその頑張りが非常に感動。
壮絶な25分
プリンセス・オブ・プリンセス選手権
とにかく瑞希選手の柔軟性がすごかった。瑞希選手がブリッジで坂崎選手がかける技を解いたり弓矢固めのエグさは男子選手には決して真似できない。そして場外への捨て身のダイビングアタックは瑞希選手の覚悟を見た。
坂崎選手は足攻めに好機を見だして機動力で相手より上回る。そして最後は魔法少女スプラッシュからの魔法少女にわとり野郎で3カウント。
多幸感に包まれたフィナーレ
最後は坂崎選手によるマイクパフォーマンスとなったが、全選手が出てきて挨拶をし、とても幸せな気分になった。すがすがしさと多幸感でこの興行を映像で観戦できたことをよかったと思う。