夢も希望もない時代
新日本プロレスが暗黒期と呼ばれていた2000年代前半。プロレスを観に来たはずなのに総合格闘技を見せられたり、ファン投票まで行ったカードを「神の一声」で突然カード変更されたり、「外敵天国」と呼ばれ所属外選手ばかり目立つなど、この頃の新日本プロレスにはとにかく夢も希望もなかった。それで実際離れたファンもいるのだが、推しの団体が暗黒期に入ろうともとにかく見続けることをおすすめする。
「夢のねぇ時代だろ、だから夢を見るんだよ」
見続けるのがいい理由は歴史の証人になれるチャンスがあるため。夢のない時代こそ将来団体を背負うであろう若手選手に夢を見る。するとその若手選手を線で見ることができ、より感情移入できる。それがよく言われる「プロレスは点でなく、線で見るべき」ということである。
そして、これは真壁刀義選手の言葉であるが「夢のねぇ時代だろ、だから夢を見るんだよ」ということもあげられる。暗黒期であろうと若手選手に夢を見ることで暗黒期を乗り越えることができる。
若手選手に夢を託す
よって、暗黒期の乗り越え方とは「若手選手に夢を託す」ことである。新日本プロレスが棚橋弘至選手と中邑真輔選手らの活躍によりV字回復したのは周知の事実である。2000年代の新日本プロレスにおいて彼らは希望そのものであった。
新日本プロレスが暗黒期真っ只中でも彼らは未来の希望であり続け、V字回復の立役者となった。プロレスにより感情移入するには、暗黒期だろうと見続けることで点を線にすることで可能となる。