女装家しおりの取り留めもないブログ

スポーツ好きな女装家のブログ。趣味のスポーツ観戦や私の状態に関することなどを記事にしている。

【プロレス】新日本プロレス G1 CLIMAX30 2020.10.13浜松アリーナ

 

今年はAブロックの試合が面白い。

恐るべしツアー

第2試合 ウィル・オスプレイvsジェフ・コブ

コブ選手のすごさを堪能できた試合。F5000やツアー・オブ・ジ・アイランドなどとにかくコブ選手のパワーが発揮されていた。オスプレイ選手はツアーに連れていかれて敗戦。

インパクトが薄い・・・

第3試合 飯伏幸太vs高橋裕二郎

裕二郎選手はもうシングルプレーヤーとして輝けないのではないだろうか。せっかくのチャンスにもかかわらずインパクトを残すことができず、とにかく単純に敗戦が続いている。どこかで意地が見たい。

プロレス技は著作権フリー

第4試合 鷹木信悟vsタイチ

鷹木式とタイチ式の技の掛け合い。とにかくスイングしていて面白かった。

元祖は別の選手であったり、技の著作権乱用が気になるが昔から「掟破りの逆サソリ」などそもそも技に著作権があるのかどうか疑わしい。特に「鷹木式タイチ式外道クラッチ」はもうめちゃくちゃ。

敗れてなお名を残す

第5試合 鈴木みのるvsジェイ・ホワイト

鈴木選手のインパクトがとにかく残った試合。ジェイ選手は試合の主導権を握れず辛勝した印象。たたずまい、技の返しなど鈴木選手は試合に敗れてなお名を残す。

石井智宏の試合に外れなし

第6試合 オカダ・カズチカvs石井智宏

石井選手は実は器用な選手である。しかし、普段はそれを見せない。だからこそ、引き出しを開けた時は驚きがある。

オカダ選手は試合には勝ったが、石井選手にインパクトを持っていかれた。しかし、マネークリップの威力が観客に伝わったのではないかと思う。

 

【プロレス】新日本プロレス G1 CLIMAX30 2020.10.11愛知県体育館

 EVIL選手の覚悟が最後になって崩壊してしまった。

馬鹿にされてきた男の逆襲

第2試合 YOSHI-HASHIvsザック・セイバーJr.

YOSHI-HASHI選手はベルトを獲得したことで完全に変わった。まさに「物事が変わるのは一瞬」を体現している。この試合でも、ザック選手をあと一歩まで追いつめた。そしてバクステコメントではザック選手が珍しくYOSHI-HASHI選手をたたえた。

ハラハラ展開は変わらず

第3試合 矢野通vsKENTA

矢野選手の試合はいつ決まるかわからないハラハラさがある。一見するとコメディだが、そのコメディのなかに予定調和のない昭和の新日本イズムを感じる。この試合でも矢野選手はリングアウト勝ちを狙っていたが、最後は「策士策に溺れる」ことになった。

一瞬の隙をつく

第4試合 ジュース・ロビンソンvsSANADA

SANADA選手のラウンディング・ボディプレスが決まりジュース選手優勢の雰囲気を一瞬で変えた試合。切り返し合戦は見物だった。

棚橋選手のストーリー構築能力

第5試合 棚橋弘至vs後藤洋央紀

棚橋選手の試合は派手な動きの多い試合ばかりの中でストーリーが明確に見えてかなりいい。この日も後藤選手の膝をとにかく攻撃し、後藤選手の覚悟の雪崩式牛殺しへつなげていった。棚橋選手はかつてに比べて動きが確実に悪くなってはいるが、どんな相手とでも試合に至るストーリーを構築する能力はすごい。

ヒールとして嫌われる覚悟

第6試合 内藤哲也vsEVIL

EVIL選手は石井選手や鷹木選手と同じように真っ向勝負ができるレスラーである。しかし、バレットクラブへ裏切ってからはできることをあえて捨ててヒールとしてファンから嫌われる覚悟をもってファイトしている。この日もディック東郷選手を介入させ様々な反則ファイトを繰り返した。

正直、真っ向勝負で生きるほうが観客支持率は高くなりトップ戦線へ行く近道である。しかし、EVIL選手はその路線でいくとすでにライバルが存在するため、レスラーとして生き残るためにヒールレスラーとして嫌われる道を選んだ。

それこそ、EVIL選手なりの「正義」であり、「覚悟」である。

 

【プロレス】新日本プロレス G1 CLIMAX30 2020.10.10 エディオンアリーナ大阪

 

5勝目~(CV:IKKOさん)

セミファイナルですべき内容

第2試合 石井智宏vsジェフ・コブ

あまりに素晴らしい肉弾戦。とても第2試合ですべき内容ではなかったのは確か。石井選手の受けっぷりとジェフ選手のパワーが遺憾なく発揮された試合。

一波乱ありそうなバレットクラブ

第3試合 ジェイ・ホワイトvs高橋裕二郎

ジェイ選手がわずか3分で勝利した試合。しかし、それ以上にバレットクラブで内紛が起きそうな予感をさせた試合であった。明らかに練習着で来てたジェイ選手にも勝てない裕二郎選手・・・

聖帝のすごさとアサシンの恐ろしさ

第4試合 ウィル・オスプレイvsタイチ

タイチ選手も実はバチバチファイトをしたいのかもしれない。確実に疲れるが、観客支持率が急に跳ね上がるためである。しかし、それを感じさせず様々なファイトスタイルができるのがタイチ選手のすごさ。

この試合はオスプレイ選手の恐ろしさが出た。ロビンソンスペシャルはしなくなったが、それでも以前にも増して破壊力が増した空中殺法は受けの負担増。

勝負に勝った鈴木みのる

第5試合 飯伏幸太vs鈴木みのる

鈴木選手のインパクトしか残らなかった試合。まさに「勝負に勝った」レスラー。

序盤はUWFを思わせる展開でかなりよかった。また、鈴木選手のエルボーの怖さと恐ろしさが十分に伝わってきた。

新たな名勝負数え歌の予感

第6試合 オカダ・カズチカvs鷹木信悟

かなりスイングしてた試合。鷹木選手の底力を見ることができたのと、オカダ選手の受けのよさが伝わってきた。後々、「名勝負数え歌」になりそうな予感のある組み合わせ。

 

 

【プロレス】新日本プロレス G1 CLIMAX30 2020.10.8ジップアリーナ岡山

矢野選手の試合はいつ決まるかわからないハラハラ感と楽しさが混ざっている。

荒武者感ゼロの「殿」

第2試合 YOSHI-HASHIvs後藤洋央紀

後藤選手の状態が明らかに悪い。試合には勝ったもののインパクトを残せてなかった。むしろ、YOSHI-HASHI選手の頑張りがインパクトに残る。

お笑い×新日本イズム

第3試合 矢野通vsザック・セイバーJr.

矢野選手もザック選手もいつ試合が決まるかわからないある種の「新日本イズム」がある。それが今の観客を惹きつける。いつ決まるかわからないため、見入ってしまう。

矢野選手の試合スタイルは近年お笑いに走っているが、それも実力があってこそ。垣間見せるレスリングの技術はやはりすごい。

スイングしてた?試合

第4試合 SANADAvsKENTA

いまいちインパクトに欠けてた試合。SANADA選手が唐突のオコーナーブリッジで決める。終盤のSkull endとGame overの攻防は関節技のかける部位が違うためかいまいち感。

掌の上で踊らされたジュース

第5試合 ジュース・ロビンソンvs内藤哲也

内藤選手の余裕はついに奪えなかったジュース選手。終盤のたたみかけはよかったが、それも掌の上だった。ジュース選手のナックルは正直反則技のため賛否両論であるが、ここまで来たら堂々とやり切る覚悟をみせてほしい。

埋もれるな、EVIL

第6試合 棚橋弘至vsEVIL

ラフ殺法全開のEVIL選手に対する絶対的ベビーフェイスの棚橋選手という構図。EVIL選手のヒールとしてのやり方がすべてジェイ・ホワイト選手と丸被りというのがかなり気になる。最後も金的からのEVILという極悪コンビネーションで勝利。そればっかりではジェイ選手との違いを表すことができず、バレットクラブに埋もれてしまうのではと心配。

 

 

 

 

 

【プロレス】新日本プロレス G1 CLIMAX30 2020.10.7広島サンプラザホール

 試合順はバラバラ

やっぱり実力者集団の鈴木軍

第4試合 鈴木みのるvsウィル・オスプレイ

第5試合 タイチvsジェイ・ホワイト

この両試合とも鈴木軍のふたり(鈴木みのる、タイチ)の実力が見えた。試合をつくり、試合におけるテーマづくりをしていた。

第4試合は鈴木選手がとにかく脇固めによる腕攻めをし、オスプレイ選手の空中殺法を封じていた。試合が唐突に終わったのが残念。

第5試合はヒールvsヒールであり、タイチ選手が外道選手を封じるなど一枚上手に見えた。しかし、それもジェイ選手の掌の上であることに気づく。やられるときは派手にやられ、反則はレフェリーのブラインドを巧みにつく。ジェイ選手はもっと人気が出てもいいのだが、会場受けが少し悪いのが残念。

どうした、レインメーカー

第3試合 オカダ・カズチカvsジェフ・コブ

唐突に終わり、ジェフ選手のインパクトしかなかった試合。オカダ選手のコンディションが悪いのではと疑ってしまう。ここ最近のオカダ選手は相手のポテンシャルを完全に引き出せてはおらず、スランプかもしれない。

感情を引き出したドラゴン

第6試合 飯伏幸太vs鷹木信悟

飯伏選手の「神になる」発言は観客がポカーンとしてしまい、いまいち何なのかわからない。そんな迷走気味の飯伏選手の感情を引き出したうえで勝利を収めた鷹木選手のすごさを体感できた試合。感情むき出しの試合で、どこか「流す」ことの多い新日本プロレスの試合においてかなり熱中できた。

 

 

 

【プロレス】新日本プロレス G1 CLIMAX30 2020.10.6広島サンプラザ

メインとセミの感想。

エースが与える多幸感

現代のプロレスは締めのマイクが行わるのが常識である。その中で新日本プロレスのエースである棚橋弘至選手が与える多幸感はどのレスラーにも出せない。とにかくハッピーエンドであり、棚橋選手を応援するファンにとっては幸せでしかない。

エアギターはダメージが溜まっている中で観客を巻き込んだパフォーマンスであり、ファンを幸せな気分にさせて帰すというメインイベンターの役割をきっちり果たしている。とにかく棚橋選手のファンサービスのすごさは、どのレスラーが真似しようにもできない。

「突き抜けられない男」の覚醒

ここ最近のYOSHI-HASHI選手の覚醒ぶりがすごい。この日は二冠王者である内藤哲也選手との公式戦であり、もしかしたらYOSHI-HASHI選手が勝つのではないかという位まで追いつめていた。

今までは「どうせ4484だし」という蔑視にも似た感情でみていたが、ベルト獲得により完全に変わり、ある種の責任感も出てきたのではと思う。ジョバーから泥水をすすって這い上がってきたYOSHI-HASHI選手のすごさに昨日は感動した。

 

 

 

 

【プロレス】暗黒期の乗り越え方

 

夢も希望もない時代

新日本プロレスが暗黒期と呼ばれていた2000年代前半。プロレスを観に来たはずなのに総合格闘技を見せられたり、ファン投票まで行ったカードを「神の一声」で突然カード変更されたり、「外敵天国」と呼ばれ所属外選手ばかり目立つなど、この頃の新日本プロレスにはとにかく夢も希望もなかった。それで実際離れたファンもいるのだが、推しの団体が暗黒期に入ろうともとにかく見続けることをおすすめする。

「夢のねぇ時代だろ、だから夢を見るんだよ」

見続けるのがいい理由は歴史の証人になれるチャンスがあるため。夢のない時代こそ将来団体を背負うであろう若手選手に夢を見る。するとその若手選手を線で見ることができ、より感情移入できる。それがよく言われる「プロレスは点でなく、線で見るべき」ということである。

そして、これは真壁刀義選手の言葉であるが「夢のねぇ時代だろ、だから夢を見るんだよ」ということもあげられる。暗黒期であろうと若手選手に夢を見ることで暗黒期を乗り越えることができる。

若手選手に夢を託す

よって、暗黒期の乗り越え方とは「若手選手に夢を託す」ことである。新日本プロレス棚橋弘至選手と中邑真輔選手らの活躍によりV字回復したのは周知の事実である。2000年代の新日本プロレスにおいて彼らは希望そのものであった。

新日本プロレスが暗黒期真っ只中でも彼らは未来の希望であり続け、V字回復の立役者となった。プロレスにより感情移入するには、暗黒期だろうと見続けることで点を線にすることで可能となる。